シャフト・ロール軸診断検査

検査概要

長時間過酷な環境下のもと稼働しているシャフト・ロール軸の破断検査を目的とした装置であり、軸の端面よりエコーを軸内部に入れかえってきたエコーから欠陥きずを探し出します。
軸が抜き出し可能な場合は、抜き出して磁粉探傷試験(MT)や浸透探傷試験(PT)を行うのが望ましいですが、それが困難な場合は超音波探傷試験で内部検査を行います。ただ、エコーを軸に対して垂直に入れると遅れエコー等の疑似エコーが発生し、見つけ出すべき欠陥きずとの判別が困難です。
きずの発生部位は応力がもっとも集中する溶接部やくびれ・段差部、キー溝部からの破断が大部分を占めており、その部位だけを狙って3~30度の縦波斜角エコーを入射することにより疑似エコーを判別除外し、また探触子を端面にそって一周探傷することにより集中応力発生部を全周探傷することができます。
検査結果は、パソコンソフトにより軸円周方向360度展開図形を表示し、経年変化を監視します。

<装置の構成>

<探触子+遅延材状況>

装置の特徴

・軸を抜き出すことなく、端面から検査可能。
・反射エコーからリアルタイムで解析二次元画像化することが可能→その場で確認可能。
・探触子に取り付ける角度付遅延材の角度を変えることで様々な形状のシャフトに対応。
・波形データ・画像を保存することにより経年変化の観察が容易。
・探傷にかかる時間の短縮。
・バッテリー電源を使用することで、現場での取り回しが容易。

<深傷状況>

<探傷解析画像>

PAGE TOP